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今現在私が違う世界から来たということを知っているのは赤井さんとコナンくん。そして私の仕事を知っているのは安室さん。懸念されるのはこの三人から私の情報がこの三人の中で漏れること、一番注意が必要なのが安室さんだと思う、赤井さんのこととなると沸点が低そうだし口から滑ってしまって「あなたは知らないかもしれませんけど彼女は我々の仲間です。」なんて言いそうで怖い。
部屋から外を眺める、雨が降りそうだ。
あれから数日が経った。
コナンくんの話では１０番目に狙われたのはプロゴルファーの辻弘樹さん。彼は苗字に十という数字が入っている。なんでもヘリコプターで飛行中に太陽の光に目がくらみ操縦不可能になる事態に陥ったとか。それでなんでコナンくんが生きているのかが疑問でしょうがない。
辻さんがヘリコプターの操縦前に刺した目薬がすり替えられていて、普段ならビタミン剤の目薬をさすところを散瞳剤にすり替えられていたらしい。散瞳剤とは仮性近視の治療に使われる瞳孔を開かせる薬だ。さらにすり替えられた辻さんの目薬は虹彩炎という病気に使われるものらしい。仮性近視用のものは刺してから効き始めるのも早く元に戻るのも早い。だが逆に虹彩炎に使われるものは効き始めるのが遅く元に戻るのも遅い。
つまり、木曜から始まる全米オープンには出られなくなったということ。
ここで疑問が生じてくる。目暮警部、毛利探偵の奥様、そして阿笠博士が狙われはしたものの後々の生活まで支障が出るようなことはされていない。辻さんにしてみれば今度の全米オープンは言わずもがな彼の人生を左右するような大きなイベントだろう。それに出られなくなるという支障を来すほどの事件が起きている。これは確実に前に狙われは３人とは重度性が違ってくるのではないだろうか。そしてそれをヘリに乗っている時に行うという行為。
そして次に狙われるのは９の数字を持つ人物、だがどうしても９の数字が思い浮かばないらしい。
「８はソムリエの沢木公平さん。」
そう、毛利探偵たちが食事をしたお店でソムリエをしている沢木公平さん。１５年前に毛利探偵がお食事をした時もその店にいたらしい。沢木公平さんは名前の公という文字に数字の８が入っている。
コナンくんを含め毛利探偵御一行はソムリエの沢木公平さんを護衛するべく彼の元に向かったらしい。
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