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全員が無事というわけではないが、地上にたどり着いた。意識のない仁科さんも白鳥警部が人工呼吸をしているし大丈夫だろう。




正直彼が仁科さんの人工呼吸をかってでた時はどうなることやらと思ったが、それも心配なさそうだ。




「警部殿、今回の一連の事件。犯人は村上丈じゃありません。」




「な、なんだって。」




「なぜなら、阿笠博士を撃ったのも、奈々さんを後ろから刺した犯人も、右利きだったからです。」




動揺を隠せいないといったところだろうか。




「犯人はおそらく、仮出所した村上とどこかで会い10年前毛利先生に肩を撃たれたことや、彼が元トランプ賭博のディーラーで《ジョーカー》のあだ名があったことを聞き、今回の犯行に利用できないかと、考えたんです。ですよね、毛利先生!」




それもそうだろう今回の事件、ここにいるほぼ全ての人物が村上丈の犯行だと思い込んでいたのだから。




「あぁ、犯人は自分の殺したいと思っている相手と自分の名前に数字が入っていることに気づきました。そこで、この名前の数字とトランプを組み合わせ自分の犯行を村上の犯行に置き換えられないかと、考えたんです。」




「目暮警部や、妃英理さん、阿笠さんを狙ったのは毛利さんへの恨みと勘違いをさせるため。だから、本当に殺したかったのは。旭さん。奈々さん。」




「そして辻さん、彼の場合目薬をすりかえるという死ぬ確率の高いやり方を選んだ点から見て、間違いないでしょう。」




「ケイジさん。仁科さんに人工呼吸をする際。軌道を確保することなく鼻と口を塞いだらどうなりますカ?」




「そ、そんなことしたら死ぬに決まってますよ!」




「旭さんと奈々さんを殺害し、仁科さんと辻さんを殺害しようとした犯人。それは沢木公平さんあなただ!」


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