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二度目の爆発音が響いた時、思ったことがる。というか、気がついた。
沢木公平は毛利蘭を人質にとりヘリコプターで逃げようとしている。




蘭ちゃんの方へ走ってくる沢木さんの前に立ちはだかるようにして立つ。どけと言わんばかりの殺意ある目線がこちらを射抜いている。




沢木公平は私の腕を掴み階段を駆け上がった。




「みんな動くな、動くとこの子の命はないぞ。」




「蜂谷さんを離せ!」




「動くなといったのが聞こえなかったのか?」




首にはサバイバルナイフが充てがわれていて少しでも動いたら私の首が切れてしまいそうだ。なんて思っている暇もない、沢木公平は私を連れていき、そして毛利探偵たちもろとも海に沈めるために最後の爆弾のスイッチを入れた。




地響きがと共に揺れる足場を沢木公平に連れられて登っていく。ただでさえ呼吸しにくい体制にもかかわらずこうも早く走られては息も上がる。




首にナイフを突きつけられたままエレベータに乗る。




「こんなことしても無駄ですよ。」




「私が捕まるわけがない。」




「その自信はどこからくるんですか?」




「お前こそ、自分は必ず助かるといった口ぶりじゃないか、その余裕はどこから来るんだ?」




「だって、助かりますもん。」




「なに?」




「私には優秀な狙撃手がついていますから。」


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