一万打ヒット記念
飛行船での優雅な旅も終わりを迎え、私の正体もばれたことだしここいらで確認しておかなければならないことがある。
「コナンくん、私と君の関係性についてもう一度改めて考えてみよう。」
「僕今日その件で呼ばれたの?」
「そう。」
「僕帰るね。」
「コーヒー奢ってあげたじゃない!!ご飯も奢ってあげたじゃない!!」
しょうがないと言いたげな顔で席に戻ってくるコナンくんを尻目に話を始めよう。
「コナンくんはコナンくんであってコナンくんではないんでしょ。」
「そうだけど。」
「工藤新一に戻ったりはしないの?」
「たまにね。」
「たまに戻るの?」
「灰原の実験でね。」
「実験されているんだ、かわいそうに。」
「そういう哀れんだ目で見るのやめてくれない。」
「私と会った後も何回か戻ったりしてるの?」
「そりゃ、たまにね。」
「見たかったな〜。」
「絶対見せない。」
「いじわる。愛しの恋人には何回も会ってるのに、何度も死線を一緒に潜り抜けた私には見せてくれないの?」
「バーロー、蘭とはそんなんじゃねーよ。」
「バーロー頂きました!」
「本当に帰るよ!」
「でもさ、私。誰も愛しの彼女が蘭ちゃんだなんて言ってないじゃない。」
「・・・。」
「蘭ちゃんなんだ、へ〜。」
「そういうことしてるって赤井さんに言うよ。」
「大丈夫、こういう変態なところも含めて赤井さんは私にベタ惚れだから。」
「本人の前でそれを言ってあげなよ。」
「それは無理かな。」
「なんで?」
「おっと、小学生はここまでだ。ここからは大人の時間だから。」
「僕高校生だよ。」
「高校生も子供です。」
「本当に言いつけてやる。」
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