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「・・・まじ?」




赤井さんと暮らし始めてあっという間に何年という月日が流れて、この暮らしにも慣れてきた。基本的にアメリカにいることの多い赤井さんとは遠距離という形で過ごしている。定期的に連絡は来るがやはり一人は寂しいものでたまに降矢さんを呼び出して何気ない世間話をしたり、未だに元に戻れていない江戸川君を呼び出して解決した事件の話を聞いたりと。割と悪くない生活を送っている。




今絶賛アメリカにいる赤井さんはつい3ヶ月前まではこちらにいたので同じ屋根の下で生活をしていた。今も定期的には戻って来る。戻って来るという言い方はおかしいだろうか。赤井さんにとっては過ごすべき国はアメリカであって日本ではない。向こうでの仕事もある。




それにしても、3ヶ月前をついこの間といってしまえるあたり私はすごいと思う。普通のカップルだと3ヶ月会えないだけで気が狂ってしまうのではないだろうか。それこそ迷惑なくらいメールやら何やらをしてしまうくらい。




私は、そんなことはないが。




寂しくないとは言っていない。赤井さんがいないとそりゃ心細くなるし、それに会いたいと思うことだってあるが今はそんなこと言っている場合ではない。




今私の手元にあるのは妊娠検査キッド。




つまり、どういうことかは察しの良い方にはお分かりだろう。あの忌々しい月に一回のあれがこないと浮かれていたらこの有様である。何が「今月はこないから銭湯行っちゃおう。」だ。何を考えて浮かれポンチが銭湯なんぞに行ってやがる。




「病院に行こう。」




所詮家でできる簡単な検査キッドである。間違いなどもあるかもしれない。一度しっかりと病院に行って調べてもらおう。




「おめでとうございます、妊娠3ヶ月です。」




「ヒェェェエエ。」




先に行っておこう、今の言動は喜びから来るものである。決して赤井さんにどう説明しようとか。なんとかかんとか考えて説明するのがめんどくさいなどと思ったことから来る言動ではない。




私だって、嬉しいし。




ここで私に突如降りかかる課題が一つ。どうやって赤井さんに報告しようか。子供ができたということは自ずとそのお相手がいるわけで私の場合それは赤井さん以外考えられない。これで万一天変地異が起きて降矢さんとの子供ですなんて言ってしまった日には私の周りで何が起きるかわからないし。ほら、あの、降矢さんはちょっと、遠慮したい。




病院からの帰り道、自分の中に命があり、それがあの人との子供であることが酷く素晴らしく思える。にやけが止まりません。


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