1. ここまでお読み頂き、ありがとうございます。
    これにて『夢幻の世を生きる』は完結です。

    果たしてこれは幸せな結末なのか・・・と思われる方もいるでしょう。沖田と夢主が二人で生きていく結末を想像していた方、ごめんなさい。
    しかしながら筆者としては、間違いなく幸せな結末です。最後に沖田は灰と化して離ればなれになってしまいましたが、それでも心は共に。その灰を持って生きるのはどこか狂気を感じますが、確かにそこにいたという証。沖田の想いも、沖田の命も背負って彼女は生き抜いてくれると信じております。

    さて。ここで今回のお話を書くうえで念頭においていたことを、少し語らせてください。

    まず、ブログにも書いたことがありますが、夢主の性格とそれが与える沖田への影響です。
    最初・・・というよりほぼ終盤までですが、本人は短所として捉えていた意地っ張りな一面。よく言えば意志の強さです(笑)それが沖田を立ち上がらせ、前に進む力になるように意識して書きました。私個人のイメージですが、千鶴ちゃんは寄り添って支えてくれる女の子。一方、夢主は手を繋いで、時にはその手を引いてくれる女の子です。たぶん、あの時代では前者の方が男受けがいいと思いますが・・・そこは、沖田なので偏食ということにしておきます。。。

    それから、オリキャラの立ち位置です。原作に登場しないキャラが何人か出てきます。彼らの存在をどれくらいまで押し出すかは難しい所でした。まあ、最初に話の大筋を考えた時点で外せないキャラばかりだったので、これでも最低限です(笑)中でも思い入れがあるキャラが一人います。お兄ちゃん・・・ではなく、その兄を殺した男です。
    私の勝手な設定ですが、彼はイケメンです。一人称が『私』なのは筆者の趣味です、はい。言わば夢主とは陰と陽な存在。夢主と同じく、大切な人が病に侵され、それでも生きてほしい−−−たとえ誰かを犠牲にしても。この一点が相違点です。彼の行いによって傷を負うことで、ある意味で反面教師のような役割を担っていただきました。どうか、後世では奥方と幸せになれますように。

    ちなみに・・・物語の終盤、参拾壱話〜参拾弐話にかけて季節が移り変わります。あれには全て"いつかの"が頭に付きます。つまり一年ではなく、参拾弍話の夏と、参拾参話の冬は必ずしも同じ年とは限りません。新選組と別れて、二人が何年一緒にいられたのかは個人の想像にお任せします。
    また、続編については今のところ未定です。ぼんやりと構想はあったりしますが、形になるかは微妙なところです。もしそれがまとまれば、書いてみようかなと思います。

    最後に。初めての長編だったので、掛け持ちはせずにと決めていました。自分の中では一区切りです。当初の予定より話数が大幅に増えてしまい、なかなか予定通りにいかない部分もあったりと四苦八苦しながらでしたが、なんとか完結まで走り抜くことができました。読んでくださった皆様には本当に感謝です。これからも当サイトをどうぞよろしくお願い致します。

                  2020.12.15 斑