12
vs槙島
「っ、!」
「…おや、これは…驚いた」
白い爆風と燃え上がる炎の中。
首にナイフを当てられているのが分かった。そして、私の手にある銃は相手の首に当たっている。
視界が開けば目の前に槙島がいる。
互いの距離は銃一つ分と僅かな隙間のみ。
「かつてここまで距離を詰められたことはない。だが、いいのかい?君の首は今無防備だ」
「それはお互い様」
「なら何故、撃たない?僕は死なない限り止まらない、牢屋に入れられたとしても脱獄できる」
「そうだな、実際お前を捉えておくことはできないと思うよ」
「…君にもう一度聞こう。僕を殺さない理由は?まさか、体面を気にしてなんてつまらない事を言ったら殺すよ」
首から血が流れた。
槙島の表情からは何も読み取れない。
だからこそ。
「…貴方を、知りたい」
「……」
「国に抗った貴方と国に従った泉。そして…そのどちらでもない私。其々の結末を見たい。だから私からはお前の幕引きには関与しない」
「…く、くくく、」
首から冷たいものが離れた。
しかし同時に顎を上げられる。
「抗うでも従うでもない君…君は、何色だ?」
瞳が何かを捉えた様に細められる。
「貴方には何色に見えるの」
「僕を捉えない時点で白ではない…が、単純に黒を見せているわけでもなさそうだ。気に入ったよ」
君の中に眠る魂の輝きを、僕も見てみたい。そう言った彼の瞳は間違いなく、私だけを映していた。
ーーー最初の出会い
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