ぽかんと自分の口が間抜けに開くのがわかる。それでも、つっかえながら言葉は落ちた。
「入院?したの?タケミチ君」
「してたの」
「してたの?退院した?」
「おう!ま、今は家で絶対安静らしいんだけど」
「それでお見舞いに行くかーって」
「入院中も一応行ったんだけど、まぁあれはなかったことになって」
「へぇ?なんかやらかしたのね?」
「バカのやることは気にしなくていいぞAAAさん」
「そーそー」
「なんだよお前らァ!!!!で!AAAさんも行かない?」
コンビニでアイス買ってだらだらと帰るつもりが偶然?(いやこれは探されてた?)会った4人、不良同士の喧嘩にかかわったらしいが結局ぶったおれて入院そして退院したタケミチ君を見舞うために持っていた袋にさらに買い足した菓子を詰めている。えっちでおかしな雑誌が見えた気がしたが見ないふりをしておく、男子中学生なんてそんなものだろう。
「やめとくよ」
「えー」
「じゃ、私のお見舞いの品これだから届けてね」
「普通のポテチじゃん!」
明日のおやつのつもりだったうすしお味のポテチをマコト君に渡すと「まかせとけ!」と声をいただいたのでありがたくお願いした。病み上がりだろう家にずかずか上がれるほどの気持ちを持ち合わせていないし、タケミチ君を見舞うってのがなんとなく心地よくない。そりゃあ見舞いなんて大体気分が良いものではないけれど、特になにも感じてないふらふらしている今の私が行くのは躊躇う。
カズシ君が「来てよ〜!タケミチ喜ぶからさぁ〜!」と声を上げているがタケミチ君が喜ぶのはヒナタちゃんであろう。え?ヒナタちゃんは入院中に見舞い行ったの?へぇ、ならよくない??
「タケミチ君にお大事にって伝えといて」
「わかった伝えとくよ」
アツシ君の声を背にうけながら買ったアイスをあけてシャクッと頬張る。後ろ髪引かれる気持ちがないわけじゃないので、ちょっと後ろを振り返って軽く手を振った。
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