時の神殿――それは、聖なる力トライフォースが眠ると言われる聖地の入口。
その聖地の入口を守ることこそ、メリーカの一族に課された使命だった。
ここハイラルにおいて、ハイラルを創ったとされる三大神の神話を知らない者はいないだろう。メリーカ自身も、幼い頃に大人から幾度となく聞かされたものだった。
その三大神が役目を終えて天へと戻る前に遺したと言われるのが黄金の聖三角。トライフォースと呼ばれるものだ。
トライフォースは、触れた者の心を写す世界を作る力を持つ。心正しき者が触れれば善き世界に、心悪しき者が触れれば悪の蔓延る世界に――。
そんな強大な力を持ったトライフォースが、聖地に眠っている。
心悪しき者が聖地に侵入しないよう入口を守り、トライフォースに相応しい者を見極める――時の番人としての役目を担う一族。その存在はハイラルという国の中でも少々異質なものだった。その点では、王家の影と呼ばれたシーカー族に類似するものがあるかもしれない。辿る結末は、決定的に違うものとなってしまったけれど。
王命により時の神殿を管理する一族。今までも、そしてこれからも、ハイラルの平和と安寧のために、聖地の守り人としての役目は受け継がれていくのである。
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