歯痒い毎日の始まり
優希、君はバリエラの一族の後継者なんだよ。
バリエラの一族の使命を説明するね。
まず、イタリアにはボンゴレファミリーという巨大マフィアが存在する。
え?
マフィアが何かって?
マフィアは脅しや殺し、盗み、詐欺など暴力でお金を稼ぎ、物事を解決する、社会のルールには縛られないグループのこと。
はっきり言ってしまえば悪者で、社会のゴミかな。
でも必要悪なんだ。
マフィアは昔、イタリアで時の権力者達の都合に振り回され、踏み躙られてきた人たちが自分達の身や愛している人達や街を守るべく、立ち上げた自警団が元になってできたから。
話を戻すよ。
ボンゴレファミリーはマフィアの中でも特に歴史が長く、格式が高く、規模が大きく、まさに頂点と言える存在。
そのボンゴレを継ぐボスはあらゆる刺客からその命を狙われる。
だから、バリエラの一族はマフィア・ボンゴレのボス及びボス候補の方々をお守りすることが使命なんだ。
現在のボンゴレのボスである9代目は次期ボンゴレに沢田綱吉様をお考えになっていて、その綱吉様の護衛としてバリエラの一族本家の後継者である優希を指名された。
優希、君が綱吉様をお守りするんだ。
綱吉様が正式に後継者だと発表されるまでに優希には一人前のバリエラになってもらうからね。
今日も数学のテストで0点を取って、笹川京子ちゃんをストーカーして、家でゲーム三昧。
僕の主人はなんてことない落ちこぼれライフをいつも通り過ごしている。
その何でもない日常が僕に守られているとも知らずに。
僕の主人、沢田綱吉様 通称ツナ君はマフィア・ボンゴレの10代目だ。
しかし、彼の人格はマフィアのボスには程遠い。
日本という平和な土地で一般人として育ってきたが故に。
4歳の時から彼を守る者としての使命を自覚させられ、修行に耐えてきた僕とは対照的に。
彼が次期ボンゴレであることは極秘事項だから、今のところ彼はボンゴレのNo.2である沢田家光の息子としてその命を狙われている。
そろそろボス教育が始まって、本格的に次期ボンゴレとしてその命を狙われるんだろう。
「お前がバリエラの10代目だな。」
「あなたは……」
突然話しかけてきた赤ん坊に目を見張ったけれど、その特徴からすぐに話に聞いた赤ん坊だとわかった。
スーツに黒いボルサリーノの帽子、つぶらな瞳に垂れ眉、カメレオンのペット、そして黄色のおしゃぶり。
話に聞いた虹の赤ん坊 のリボーンだ。
「ちゃおっす。オレはリボーン。殺し屋 で今日からはツナの家庭教師 だぞ。」
「はじめまして、リボーン様。僕はバリエラが10代目、守屋優希です。」
僕は道ゆく人がいないこともあって、膝をついて右手を心臓の位置に当て、首を垂れて挨拶をした。
「オレにそういう挨拶はいらねぇ。優希、早速悪いが9代目から指令だ。」
「はい。」
遂にバリエラとしての任務を引き受けるのかと思って、少しだけ胸を躍らせた。
「 後継者教育が行われている間はツナの護衛をするな。」
「え…?」
間抜けな声が出た。
でも、だって、仕方ない。
ボンゴレのボスの盾としてしか存在意義を示さないバリエラに対して守るな、だなんて。
「後継者教育期間限定だからそんな顔すんな。歴代バリエラの中でも最強格と謳われるお前がツナを守ればツナの成長する機会を奪われると考えての指令だ。それに例外はある。オレの目が届かないところでピンチの時はアイツを守ってやれ。」
下唇を噛んだ。
実際、リボーン様がツナ君から目を離す瞬間なんて存在するんだろうか。
………多分ないだろう。
でもこれが9代目の指令だと言うのなら、僕は従うしかない。
「…………」
「ちなみにこれは死炎印入りの指令書な。」
リボーン様はそう言って丸めた紙を手渡してきた。
それを受け取って開いてみれば、紙の上部に温かいオレンジ色の炎が灯る。
この炎は間違いない。
僕が後継者としての説明を受けた時に見せられた指令書と同じ炎だ。
「……承知しました、リボーン様。」
承諾するしかなかった。
僕にとって歯痒い毎日が始まった。
バリエラの一族の使命を説明するね。
まず、イタリアにはボンゴレファミリーという巨大マフィアが存在する。
え?
マフィアが何かって?
マフィアは脅しや殺し、盗み、詐欺など暴力でお金を稼ぎ、物事を解決する、社会のルールには縛られないグループのこと。
はっきり言ってしまえば悪者で、社会のゴミかな。
でも必要悪なんだ。
マフィアは昔、イタリアで時の権力者達の都合に振り回され、踏み躙られてきた人たちが自分達の身や愛している人達や街を守るべく、立ち上げた自警団が元になってできたから。
話を戻すよ。
ボンゴレファミリーはマフィアの中でも特に歴史が長く、格式が高く、規模が大きく、まさに頂点と言える存在。
そのボンゴレを継ぐボスはあらゆる刺客からその命を狙われる。
だから、バリエラの一族はマフィア・ボンゴレのボス及びボス候補の方々をお守りすることが使命なんだ。
現在のボンゴレのボスである9代目は次期ボンゴレに沢田綱吉様をお考えになっていて、その綱吉様の護衛としてバリエラの一族本家の後継者である優希を指名された。
優希、君が綱吉様をお守りするんだ。
綱吉様が正式に後継者だと発表されるまでに優希には一人前のバリエラになってもらうからね。
× × × × × × × × × × ×
今日も数学のテストで0点を取って、笹川京子ちゃんをストーカーして、家でゲーム三昧。
僕の主人はなんてことない落ちこぼれライフをいつも通り過ごしている。
その何でもない日常が僕に守られているとも知らずに。
僕の主人、沢田綱吉様
しかし、彼の人格はマフィアのボスには程遠い。
日本という平和な土地で一般人として育ってきたが故に。
4歳の時から彼を守る者としての使命を自覚させられ、修行に耐えてきた僕とは対照的に。
彼が次期ボンゴレであることは極秘事項だから、今のところ彼はボンゴレのNo.2である沢田家光の息子としてその命を狙われている。
そろそろボス教育が始まって、本格的に次期ボンゴレとしてその命を狙われるんだろう。
「お前がバリエラの10代目だな。」
「あなたは……」
突然話しかけてきた赤ん坊に目を見張ったけれど、その特徴からすぐに話に聞いた赤ん坊だとわかった。
スーツに黒いボルサリーノの帽子、つぶらな瞳に垂れ眉、カメレオンのペット、そして黄色のおしゃぶり。
話に聞いた
「ちゃおっす。オレはリボーン。
「はじめまして、リボーン様。僕はバリエラが10代目、守屋優希です。」
僕は道ゆく人がいないこともあって、膝をついて右手を心臓の位置に当て、首を垂れて挨拶をした。
「オレにそういう挨拶はいらねぇ。優希、早速悪いが9代目から指令だ。」
「はい。」
遂にバリエラとしての任務を引き受けるのかと思って、少しだけ胸を躍らせた。
「
「え…?」
間抜けな声が出た。
でも、だって、仕方ない。
ボンゴレのボスの盾としてしか存在意義を示さないバリエラに対して守るな、だなんて。
「後継者教育期間限定だからそんな顔すんな。歴代バリエラの中でも最強格と謳われるお前がツナを守ればツナの成長する機会を奪われると考えての指令だ。それに例外はある。オレの目が届かないところでピンチの時はアイツを守ってやれ。」
下唇を噛んだ。
実際、リボーン様がツナ君から目を離す瞬間なんて存在するんだろうか。
………多分ないだろう。
でもこれが9代目の指令だと言うのなら、僕は従うしかない。
「…………」
「ちなみにこれは死炎印入りの指令書な。」
リボーン様はそう言って丸めた紙を手渡してきた。
それを受け取って開いてみれば、紙の上部に温かいオレンジ色の炎が灯る。
この炎は間違いない。
僕が後継者としての説明を受けた時に見せられた指令書と同じ炎だ。
「……承知しました、リボーン様。」
承諾するしかなかった。
僕にとって歯痒い毎日が始まった。
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