4話

『…さて、どう説明すれば良いでしょうか…』

全員を家に入れ、リビングで円になって座って呟く

「とりあえず知ってること洗いざらい吐きやがれ」

「落ち着きなさい左馬刻」

「…あの、異世界ってことは、ここに俺たちのすむ家はないってことですか…?」 

観音坂独歩が控えめに聞いてくる

わたしは苦笑してうなずいた

『とりあえず、赤の他人の私がいってることなんて信じられないと思うので、その辺散策してきたらどうですか?』

「…いえ、その必要はありません。貴方と出会う前、我々はこの辺を散策していましたから」

寂雷さんが神妙な面持ちで言う

『そうですか…。…これを見た方が早いですかね』

私はそう言ってヒプノシスマイクが特集されたサイトを見せた

彼らの反応は三者三様だった

『…とりあえず、私がいると話しづらいと思うので、私は少し部屋を移動しますね』

「え、何処へです?」

『隣の部屋です。私の私室なので。…結論から言うと、私は貴方たちを養えるだけの財力はないから、もしここに住むならバイトしてもらうことになりますね。…あ、あと、皆さんため口でいいですよ、私の方が年下ですし』

一郎達除く、だけど

『…あ、そういえば名乗ってなったですね、私は江藤みのりです、よろしくお願いします』

ペコリと頭を下げると、微妙な顔をする彼らをおいて自室へと向かった


話し合いは彼らだけで

(内輪の話もあるだろうからね)