お礼をしよう


ど う し て

こ う な っ た ?




「あっれれー?こんなところで偶然だね〜?」


「…本当に偶然ですね」


「何の因縁なんだろうなぁ…」


「…」


関東の各ディビジョンのメンバーが勢揃いしたのです…


「そうだっ!幻太郎と帝統ははじめましてだよねっ?このオネーサン、ボクのお気に入りなんだー!」


『…あはは…』


自分でお気に入りって言っちゃうんだ… 


と思いながら、愛想笑いを浮かべる


『はじめましての方もいらっしゃるので…江藤みのりです。よろしくお願いします』 



とペコリと頭を下げた


「これはこれは、ご丁寧にありがとうございます。小生は有栖川帝統というしがないギャンブラーです」


と笑顔で言う幻太郎に、帝統が噛みつく


「ちげーよ!俺が有栖川帝統だ!」


『…えっと』 


実際に目の前にしたときはどんなリアクションが正解なのだろうか

と困っていると


「…ふふ、嘘ですよ。小生は夢野幻太郎です」


『!!』


生嘘ですよが聞けたことに感動する


『えっと、夢野さんと有栖川さん、よろしくお願いします』


「ええ」


「おう!」


「次は私たちですね」


『…えっと』


次に目の前に来たのは銃兎と理鶯だった


「私は入間銃兎です。警官をしています。以後お見知り置きを」


「小官は毒島・メイソン・理鶯だ。よろしく頼む」


『…えっと、入間さんと、毒島さん、ですね。よろしくお願いします』


と頭を下げた。


これで、全キャラと挨拶を交わしたことになる


…私はこの世界にかかわって来てるんだなぁ…



としみじみと思った。


今後、私の行動が、彼らの進む道を左右する、そう思うと、責任重大だ


それが、ちょっとだけ憂鬱だった


「…みのりくん、少し疲れましたか?」


『え?あ…』


いつのまにか考え込んでいたらしく、目の前に寂雷先生の顔があって、寂雷先生の手が頬に触れていた


『ー…!』


思わずほほが染まる


「ふふ、大丈夫ですか?」


『だ、大丈夫です!』


…寂雷先生、私が思考の沼に入りかけたのを察知して、助け出してくれたんだ…


…お礼、しないとな。



『皆さん、このあとどうするんですか?』


「ボクたちはシブヤに戻るよー」


「俺達はヨコハマに戻らねぇとな」


「私達はどうしようか」


「折角のお休みですからね」


スーツモードの一二三に、独歩もいる


お礼をするなら、今しかない


『…あの、シンジュクの皆さん、私に時間を頂けませんか?』


「え?」


「は…?」


「えっ!?」


「「「はっ!?」」」


それぞれが盛大に反応したのだった


お礼をしよう

(なにをしようかな)