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「いやー ごめんねぇー」



今日はオムライス。



八「もう...セールには行かない...っ主婦こわい...うぅっ...」



ソファにぐったりと突っ伏しているひかを見て少しの罪悪感


まぁ僕の場合あそこに突っ込んでいくようなマネはせずに、この愛らしい顔(自分で言っちゃう)を
駆使して主婦の人に多めに取ってきてもらうんだけど。



「でも3パックも買えたのすごいよ、助かる。圭人すわってー」


圭「オムライス〜♪」


八「あ...そういえば」



むくりと起き上がり、ひかもテーブルにつく。



八「えーっと、あの、会ったよ偶然 その...えっと んと...」



イラッ



「何!?誰!?会った!?」


八「知念が涼介って呼んでる人」



チク...


あ...



「涼介かな...え、会ったってその格好で?」



いただきますをしてオムライスを食べ始める



八「うん 会話したわけじゃないけどね」


「そっか、ふーん...」


八「おいしい〜」



あれ


何考えてんだろ僕



「____なんか...」



ひかがオムライスを食べる手を止め、顔を上げた



「僕以外の人にひかのそういう格好とか...見てほしくないなー...」



あぁほんと何言ってんだろ僕



「ごめんなんでもなーい 忘れて。麦茶持ってくる...あ、作り置きしてあったかなぁ」



立ち上がって冷蔵庫へ向かう



圭「おにいちゃん食べないの?」


八「知念、あの...」



麦茶を持ってテーブルに戻ると



八「俺も知念のそういう格好とか
料理してるとことかね
結構大きな声出して怒るとことか...

実は...家ではどうでもいい髪型してることとか
その...筋肉の付き方がよかったり」


「ちょ、うるさいなぁ!!!」ギャース


八「そういうの他の人に見られたら嫌だなーって思うよ」



あせあせしながら伝えてくれてるけど


それは僕も嫌だよ...ズーン



八「なんかね、

この時間は俺だけのものだ____って思うし」



カラ...ン、と麦茶の中の氷が鳴っている



「____バッ、バカ言わないでよ!!」



ゴッ


思いっきり麦茶をひかの頬に押し当てた



八「冷たっ!!!」


圭「おにいちゃんぼくのぶんはー?」



よろよろと座り込む僕。



「〜〜〜〜〜...っ」



ああもう!!


なんでこう こっ恥ずかしいこと平気で言えるのかな、


無自覚!?無自覚なの!!?



____正解。



「バカだよ本当にバカ...もうバカ」


八「えぇーバカって...たしかに頭は良くないけどさ...」


「バカだよぉーバカバカ。ひかのバカ」


圭「おにいちゃんの『バカ』はいっかいいうととまらないんだよー」コソ


八「そうなの?」


「ばかばかバーカ バカバーカ ばかぁー...」


八「ハハハ ほんとだ〜」


「な、何さーっ」



訳わかんないっ





誰しも


他人には見せない一面がある


お互いのこういう面を知ったのは偶然だけど



八「...やっぱり 学校での知念がイヤって訳じゃないけど、そうやって怒ったり家では飾り気がなかったりする
こっちの知念の方が かわいいよ」



ほら、また。


ふわって笑うんだ。



「〜〜〜〜〜...っはぁ、」



僕達は




「勝手に言ってなよ、バカ」




他人には見せない時間の


共有者になった。





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