忘れなんて、しない。

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あれから7年

君が俺のそばにいたあの日々を忘れたことなんて

一度もない。



「たかぎぃ〜、それ取ってぇ」

俺に頼りっぱなしの君。


「ふぇ、どーしたの?」

名前を呼ぶと、変な声を出しながらくるりと振り返る君。


「あはは、たかぎは可愛いなぁ」

ケラケラと肩を揺らしながら笑う君。


「んぅ〜...」

常に眠そうにしている君。


「ひ、はぁっ...すき、すきだよ、ゆーや、ぁ」

可愛く俺の下で鳴く君。


"たかぎ"、じゃなくて"たかき"だってずっと言ってたのに

結局たかぎ、としか呼んでくれなかったっけ。



7年前の今日、

君はこの世から去っていった。



当時俺が大学3年生、君が2年生

この時期、大学は春休みで。

君は、専攻していた建築科のみんなで東北弾丸旅行へ行くんだって

とっても楽しみにしていたんだ。


「じゃあ、行ってきまぁす!お土産楽しみにしててね{emj_ip_0834}」

「うん、気を付けてね。」

「ふふっ、寂しい?」

「...少しだけ?」


そう言って伊野尾君の唇にキスを落とすと

途端に真っ赤になる君の頬。


「も、もぅ...」

「伊野尾君、楽しんできてね。」


ふわっと微笑んで俺に抱きついてきた伊野尾君。

抱きしめ返そうとしたら

するりと離れてしまって、

ご機嫌な足取りでキャリーケースを引っ張って行ってしまった。




それが

伊野尾君と俺が触れ合った最後の日。



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