「Konpeito」夢主
佐久早と友人 MSBYマネージャー IF
「…………あれ?」
大学にも少し慣れてきて、入った男子バレー部。
もうバレーボールに携わるのは辞めよう、と思っていたのに、バレーボールに愛された彼に酷く傷つけられたのに、
私は烏野高校排球部での眩しい日々が忘れられなくて、今も東京で入学した大学の男子バレー部にマネージャーとして入った訳だが、
「…………えっと……確か……。」
あれ、やばい。誰だっけ、高校の時も全国で何回か顔合わせたのにな。影山くんとも話してるの何回か見た……えっと……。
「……………………烏野の、」
「うわぁ!?」
なんて考えていると当の本人が目の前にいて、ひっくり返りそうになる。
「うるさい。……烏野のマネージャー。」
「えっ、覚えて…………。」
覚えられていた事に驚きつつも、よくよく見た顔からあ、そうだ。この人は確か
「えっと、お久しぶりです。佐久早さん。」
お久しぶりで良いのかな……?話したことないけども……なんて思いながらもこちらも忘れてませんよアピールとしてそう言ってみた。
「……お前、ここでもマネージャーやるのか。」
「あ、はい。そのつもりですけど……?」
眉間にぐっ、とシワが寄る。そうだそうだ、この人は確か凄く気難しい人で、あれだ!菌とか色々気にする人だ!!
「……そうか。」
「あ、あの、えっと、」
「一々どもるな。」
「す、すいません!!えっと、高校の時のマネージャーの経験活かして頑張るので、その、」
なんて言ったら良いんだ、第一印象大事なのに!!この人は全国有数のエースと呼ばれていて、きっと大学でもエースになるだろうに、悪印象なんて宜しくない。
彼が少しでも信頼出来るマネージャーになりたい、その上で1番大切なのは。私が知ってる情報内で確実なことは、
「除菌頑張ります!!!」
「………………ぶふっ。」
「………………え?」
思っていたより大きな声が出てしまい、恥ずかしさに暮れていると聞こえた吹き出すような声。
目の前にいる佐久早さんを見ると口元を抑えて笑ってる。え?
「……佐久早で良い。同い歳だから敬語もいらねぇ。」
そう言い残して去っていった佐久早さん。…………いや、佐久早くん。
あれは……多少なりとも仲良くなれた、という事で良いのだろうか……?
初めて見た笑った顔に小さくガッツポーズをした。
この調子で、酷く傷を負った胸の痛みもゆっくり消えていけば良いのに。そんな事まで願いながら、
入部早々幸先が良いなぁ!と笑って私も体育館へと向かった。