明らかに警戒しているめがねの少女を見てルーピンは苦笑した。
どうやらこの少女はまわりのことには興味がないらしい。
ルーピンは胸元のバッジを指した。

「ホラ。ぼくも監督生なんだ。スミスとおなじだよ」

「あ、そういうこと...」

フィオナと監督生仲間だというなら合点がいった。フィオナと会話をすればよく彼女と一緒にいるリースの話が出てくるのは当然だ。

「ごめんなさい、ルーピンも他寮の女子をみんな把握してるのかと思ったわ」

「ルーピン'も'ってそれ、シリウスのことかい?」

しまった、つい口に出してしまったと思った時には遅く、ルーピンは察しがいいのかすぐ言い当てて笑う。
(ということはこの噂は本当のことなのか...)

いつのまにか二人は座り、少しトーンを抑えて話していた。
話していくうちにリースはこのリーマス・ルーピンは悪戯仕掛け人というグループには不似合いではないかと感じていた。彼は至極真面目だったからだ。