しばらくたってようやく意を決したようにブラックが口を開く。
「クラウン、俺はお前のこと好きじゃないからな。全く好みじゃねえし 」
間
「え?!そんなことをいうためにわざわざ?」
あっ、と口を噤むも時すでに遅し。目の前のブラックは今にも噛み付きそうな顔になっていた。
まるで...よその家の犬のようだ。
「そんなことじゃねえ!勝手に俺がことわられたみたいになると変な噂が立つんだよ」
ああそうか、とリース は納得がいった。この目の前の男も相棒と同じくプライドはかなり高いのだ。女の趣味に限っては。
そのことに気がつくと怒りを通り越してなんだか呆れてしまった。ブラックの女履歴にリース が入ると趣味の悪い男というレッテルが貼られるわけだ。
そんな周りの反応に振り回されているシリウスブラックと、女として底辺扱いされているリース 。どちらも
「そんなこと気にするなんてかっこわる」
...またまた口に出してしまった。恐る恐るリース がブラックの目を見ると、彼は目を見開いて口をパクパクさせていた。
「あ、ごめんなさ、こんなこと口に出すつもりは」
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