少し話しただけでこの荒れようである。
(今度はスリザリンの代わりにブラックファンクラブからいじめられそう...)
そんなことを感じつつリースは足早で人ごみを通り抜ける。

「リースあなたなにしたのよ...」

半ば諦め顔で同じく人目を避けるように移動するフィオナには嘘に直結することなのでブラックとはなんとなく話すようになったとだけ報告していた。

「ごめんなさい、フィオナまで生活しにくくなっちゃって」
「それは別にいいんだけどね。いつかちゃんと説明してよ?」
「ありがとう、うん」
リースがあまりに何も話さないからかフィオナは質問攻めをやめ、話してくれるまで待つというスタイルで落ち着いたようだった。
親友の優しさに甘えているのはわかっていてもリースはいまだに打ち明けることができずにいた。