"元に戻す"。そう決めてから数日がたち、リースの退院日となった日、

「ちょっと話がある」

申し訳なさそうに、視線をウロウロさせたブラックが医務室に姿を現した。

「すまなかった...!!!」

深々と頭を下げるブラックにリースはすこし笑ってしまった。こんなブラックの情けない姿をみたらファンたちはどう思うだろうか。

「いいの、べつにブラックが悪いわけでもないし私の注意不足が原因よ」
「あいつらには俺から直接言った。クラウンは、俺の友人だから、手を出すのは許さないって」
「友人...」
「違うのか?」

しゅん、と捨てられた犬のような聞き方をしてくるが、リースからすれば対等だと思ってくれていたことにただ驚いた。シリウスブラックという男は変な人だとは思っていたが意外と純粋でまともなのかもしれない。