あれからまた寒くなった。もう少しでクリスマス。生徒達はどこかそわそわと浮き足立つ。
この頃にはリースのぼんやりも慣れてきたのか物事を進めながらほかのことを考えるようになっていた。

「さ、リースいくわよっ」

だからフィオナのどこか気の入った声にも当然気づくことなく引っ張られていた。

「やあ」

聞いたことのある声。また自分に向けて欲しいと思った声?

ぼうっとしながら思いを馳せる。ついに自分は好きすぎて幻聴も聞こえるようになったのかとリースは考えたが

「リースちゃん、無視?ひどいなぁ」

目の前には彼女をまっすぐに見つめる彼が立っていた。それはボサボサの髪にいつもなら自信満々な表情だが、今は少し自信がなさげなジェームズポッターだった。