大広間を2人で出て階段をのぼる。のぼる。
ポッターはどこへ行くつもりだろう、慣れないヒールで疲れが見えてきたころ、ようやく彼は止まった、壁の前で。
「ここ...なの?」
「いや、ここは入り口さ」
瞬間、壁だったところに扉が現れた。ホグワーツにはまだまだ知らない仕掛けが沢山あるらしい。
きしんだ音とともに扉が開く。
中には暖房と、ソファ、机などまるで談話室のような風景が広がっていた。机の上には湯気の上がったコップがふたつ。中身はココアだったらいいな、なんてのんきにリースは思う。
バタン、大きな音で扉が閉まる。
「リースちゃん」
メガネの奥に少し赤くなった彼の顔。大人しかったはずの髪の毛は元に戻りかけている。
ソファに座るでもなくふたりは部屋に入ってすぐのところで立ち止まっていた。
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