「これ、わたしに...?」
こくん、と彼は頷く。
固く握りしめていた手の中にあったものは小さな袋で、それをあけてみると小さな淡いピンク色の石が装飾されてついているネックレスが出てきた。

「綺麗」

「その石は、ローズクォーツって言うんだ。愛の石さ」

一瞬暖炉の炎が燃えるぱちぱちという音が止まったように感じた。愛?

「きみのことが、好きだ」

しっかりとした眼差しで顔を赤くして言い切った彼。どうやら冗談ではないのだな、なんて他人事のようにリースは思う。

「わたしで、いいの」

頭はそんなことを冷静に考えているのに出てきた言葉はそれがやっとだった。

「君がいい。君じゃなきゃだめだ」

今日何度目かわからないが手を引かれ、その反動でポッターの方へ体重がいく。