「ねえ△△、僕わかってたんだ、君のいう彼なんていないこと。君が僕以外の誰かにお菓子を渡すところを見たことがないし、今日だって君は箱をひとつしか持ってなかった」
色々と考えがおっつかないし、まず最初のところから引っかかる。
「リーマス、今私の」
「君の名前を呼んだら、君の気持ちに答えたくなるから絶対に呼びたくなかった。君が架空の彼にあげると言って僕にくれるお菓子、その嘘に甘えてたんだよ」
「じゃあなんで今捨てるのを止めたの?せいせいしてたんじゃ、」
「まだ、わからない?」
ぐっ、とリーマスに腕を引かれて腰が抜けていた△△はそのまま彼に倒れ込む。
「今度から"彼"じゃなくて僕に作ってきて」
△△は突然の展開に頭がついていけていなかったが、その言葉だけはハッキリ聞こえた。
「うん...」
もう少し頑張ってみてもいいかもしれない、と思っている△△と顔を真っ赤にさせているリーマスを遠目で見ているシリウスはやっとか、と呟いて肩をすくめたのだった。
fin.
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