「今日僕すごく楽しかった」
もうそろそろ学校へ戻らなければ行けないという時、ベンチに座って話しているとジェームズがぼそりと言った。
「私も、楽しかった。いつも悪戯のことしか話さないからこうしてジェームズと遊ぶの新鮮だったな」
私がそう返すとジェームズは顔をくしゃりとさせて笑った。
「花火の材料、あれ口実だったんだよ。どうにかして君とホグズミードに行きたかった」
どうにかして、私と?ホグズミード?言葉が一気に理解し難くなって必死に頭を働かせる。反対に勝手に顔には熱が集まってくる。
「どういう意味?」
その声は震えていたかもしれない。けれど見つめてくるジェームズの視線も熱っぽくて、石化したかのように私は指1本動かせなくなってしまう。
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