「なんなのジョージ?見てもらいたいものって」
「...これ」
ぶっきらぼうにどこからか出した花束を渡される。真っ赤なこの花は..
「アネモネ?」
「そう、花言葉は『君を愛す』」
照れくさそうに説明するジョージ。
なぜ今更??頭にハテナが浮かぶ私を見て少し緊張がとけたようだ。
「花束の中、何かない?」
言われて花束の中をのぞき込んだ。何か光っている?
「えっ指輪?」
花束から取り出されたそれはダイヤモンドが埋め込まれたシンプルなものだった。
「△△、結婚しよう。」
照れくささはどこかへいったようだ。真剣な、真っ直ぐな瞳でジョージが言った。
彼は、あの日ホグワーツを出ていくと私に伝えた時からこのことを決めていたのだろうか?ゆるむ口元を抑えて私は答えた。
「もちろん。喜んで」
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