リリーとお茶会でそれなりに仲良くなった私は翌日ポッターを人気のない教室に呼び出した。作戦会議をするためだ。しかし当のポッターはというと

「呼び出されたのがリリーにならどれだけ嬉しかっただろう」

こんなことを妄想しながらやってきたのでせっかく私が呼び出してあげたのにこの男は失礼なやつである。
やれやれと思いながら椅子へ座るように促す。

「聞いてポッター、私リリーと話してて思ったのだけど、あの事件から彼女スネイプと一緒にいないみたいよ」

それを聞くとポッターはバツが悪そうに、しかしどこか得意げな顔をした。

「そんなの当然さ。リリーにあんなことを言ったんだからスニベルスは見限られて当然だ」
「スニベルス?」

恐らくスネイプのことを言ったのだろうが聞き覚えのない単語だった。

「ああ、僕らがあいつを呼ぶ時のあだ名さ」

ニヤニヤしながらポッターが答える。納得した。リリーはポッターのこういうところが嫌に違いない。
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