「なんで私があなたとホグズミードに行かなくちゃいけないの。それならホグワーツで勉強している方がずっと有意義な時間を過ごせるわ」

ぴしゃり。
雷に打たれたポッターと草むらに隠れた私をよそに言いたいことを言いきったリリーはさっさと去ってしまった。

作戦会議の翌日ポッターはリリーを呼び出し、彼にしては割と真面目にホグズミードに誘った。
ゆりの花も渡して。
しかしリリーはそんなに簡単な女ではなかったのだ。

「ポッターあなた相当嫌われてる」
「言われなくてもわかってるさ」

ポッターはこうなることが予想できていたのかそこまで泣きそうではなかった。ただ、ダメージはちゃんと受けていたのかいつもの威勢はなかったけれど。

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