昨日はあれからジェームズの音沙汰は無かった。だが今日、サラは先ほどの授業で寝たためこっぴどく怒られているので一人寂しくお昼を食べているとふくろうが昼なのに1通の手紙を私の元へ落としていった。


リリーと口を聞いてもらえた。次のホグズミードは一緒に行ってくれるかもしれない。君のおかげだ。ありがとう。 J.P


J.Pのイニシャルは知り合いでは1人しか思い浮かばない。しかも軽率なことにリリーと書いてしまっている。私以外にこの手紙が届いたらどうする気だ...そんな私の不安とは裏腹に手紙の文字はウキウキと今にも踊りだしそうだ。

手紙を丁寧に折りたたんでローブにそっと入れる。これで御役御免かなあと考えていたらさっき手紙を落としていったふくろうが何故かまた私の元へ飛んできて、今度は羊皮紙のきれっぱしのようなものを落としていった。

何故かその時、私は少し浮き足立った。急いで羊皮紙を手に取る。
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