助手のお仕事



ああでもない、こうでもない。
生徒達の唸る声があちこちから聞こえてくる。

今はグリフィンドール1年生の変身術の時間だ。
初級編ということでミネルバが出した課題はマッチを針に変えること。しかし、案の定クラスのほとんどはお手上げ状態で、助手である私が駆けずり回る結果になった。ちなみにミネルバはその様子を見ているだけである。

「オルコット、もっと集中して。先が尖ってはきたけどまだマッチの色のままだよ」
「こう?」
「そうそう、いい感じ」

しかし、大変な分課題が無事に成功した時の感動は大きい。
なんとかほとんどの生徒達が最終的には課題をクリアした。
それでも出来なかった生徒にはミネルバの特製追加課題があるので渡された子達は半泣きになっていた。
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