助手のお仕事



「ふう、ミネルバも少しは手伝ってくれても良かったのに」

授業後、2人しか残っていない教室で凝り固まった肩を鳴らしながら恨めしそうに睨むと、目の前の彼女は悪びれずくすくす笑った。

「これも修行ですよ。いつかはあなたも教授として授業を受け持つのですから」
「まだまだミネルバは現役だから、それもいつの話になるのやら」

元々卒業後いろんな職を転々としていた私に助手になって欲しいと声をかけてきたのはミネルバだった。役職が多くなってきて手が回らなくなってきたので手伝って欲しいとの事だったが、来てみれば案外まだまだ彼女は余裕がありそうで拍子抜けしたのはまだ記憶に新しい。

けどまあ、なんの仕事も悪く言えば長続きしなかった私だけど、人に教えることは案外向いていたようで今は楽しくやれている。
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