空腹は止まらない



「とってもお腹がすいてて」
「それはさっきの音でよくわかったよ」
「もう!」
「ごめんごめん、笑ったことは謝る」

そう言いながら彼はまだ笑っているのでもうこの事について文句を言うのは諦めた。
お菓子を貰いに来たというリーマスは組み分けの日の夕食でも甘いものばかり食べていたので恐らく甘党なのだろう。

屋敷しもべたちがバスケットに詰めてくれたサンドイッチを私が、チョコレートやヌガーをリーマスが受け取って厨房を後にした。

「リーマス、よく知ってましたね、厨房の入り方なんて。」
「学生時代は悪戯好きなやつらと一緒にいたからね。自然とホグワーツのあれこれを覚えてしまったんだ」

そう言って過去を語るリーマスの横顔は楽しそうでもあり、なんだか悲しそうでもあった。
何が彼をここまで悲しくさせるんだろう。私は少しリーマス・ルーピンに興味が湧いた。
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