空腹は止まらない
彼が立ち止まったのは何の変哲もない壁。ぽつんと掛けてある梨の絵画に手を持っていき、なんとくすぐり出した。
「え、何して...」
謎の行動に思わず声をかけると、次の瞬間壁だった場所は厨房の入口に変わっていた。
「何用ですか?」
「どうされました?」
キーキー声でこちらに気づいた屋敷しもべたちが問いかけてくるが、あまりに突然のことに開いた口が塞がらない。
ぐうう
けど、私のお腹はそんなことは関係ないらしかった。
prev
next
もくじへ