厨房にはたまに先客がいて、それは大抵ウィーズリーの双子。
かつての仕掛け人たちのように悪戯が大好き。飽くなき探究心からホグワーツのことならなんでも知っているらしく、厨房の謎もすぐに解けたとパイを頬張りながら楽しそうに言っていた。
ローブの袖をあげて腕時計をちらりと見ればもう消灯時間間近。流石にこんな時間に双子はいないだろうな、と少し寂しく感じながらいつものように絵の中の梨をくすぐって現れた扉を開くと、久しぶりに彼がいた。
「またお腹が空いたのかい?」
そう言う彼はニヤニヤしていてその通りだからこそ顔に熱が集まる。
「そう言うリーマスだって今ここにいるってことはそうなんでしょう?」
「バレたか」
そうしてふわりと微笑む。私の大好きな笑顔だ。途端に疲れが半分くらいは飛んだ。
もくじへ