午後のティータイム



10月も半ばになってそろそろ少しは涼しくなってきたという頃、私は1人とあるドアの前に立ち、ノックするタイミングをはかっていた。

先日リーマスにからかわれたと思っていたお茶のお誘い、あれは本気だったようでいつにする?と彼はふくろうで手紙を送ってきた。
悪いことをしているわけでもないのにこっそり手紙のやり取りをしていると、なんだか学生時代を思い出してしまい1人夜中に盛り上がったことは墓場まで持っていく恥である...。

というわけでお互いの空き時間が重なった今日、午後にリーマスの部屋を訪ねようとしているというわけだ。
しかしながらしばらくこういった男性の部屋を訪ねるなんてことがご無沙汰だった私は(これは決して破廉恥な意味ではなく)固まったようにドアを叩けずにいた。
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