悩める少年



「もうついてしまったね」
「ええ…。もしかしてリーマス、送ってくれたんですか?」

なんでちょっと名残惜しそうに言うんだろう。なんで送ってくれたんだろう。
頬があつくなるのを感じながらじっとリーマスを見つめて、答えを待つ。

「久しぶりだからミアと話したかったんだ」

そう言ったくせに言うだけ言うとじゃあね、とさらりと手をふってリーマスは去っていった。
ドキドキさせるだけさせておいて去るときはあっけない。
厨房のときといい彼は学生時代きっとモテていたんだろうな、と見送りながら確信する。
それから数日たってなにがどうなったのかは知らないけれど朝食のとき、リーマスに来学期からハリーに吸魂鬼の防衛術を個別指導するんだ。と言われたときには思わず飲んでいたジュースを吹き出してしまった。
吹き出した私を見てミネルバが嫌そうな顔をしたのは見ないふりをした。

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