クリスマス休暇



クリスマス休暇に入った。
生徒たちの殆どは家へ帰っているようで心なしか城が寂しげに見える。
それでも少しでも生徒が残っている以上私達教師も残らなくてはいけないので、ちょうどいいとばかりに課題の採点や勉強について時間を費やすことに決めた。

「う〜ん」

ぐう、とお腹が鳴って、羽根ペンを置く。時計を見ると12を針が指していた。
どうやら4時間ほど集中していたらしい。
今日のお昼はなんだろうと腰を上げ、ローブを着込む。
部屋を出ると数日後にはクリスマスということもあって飾り付けが窓や廊下、いたるところに取り付けられていた。キラキラして、きれいだ。

まったく手伝っていなかったがそろそろミネルバにやるように言われるかもしれない。
毎年ご苦労なことだと思いつつ大広間につくと、いつもとちがって控えめな量の昼食がテーブルに並べられていた。

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