教師たちの苦悩



「大体の呪いは調べ終わったんだよね…早く返せたら良いんだけど」
「だが。もしかしたらうっちゃりの呪いがかけられているかもしれんよ。もう少し時間が必要だ」

ギリーウォーターを半分一気に飲んで息を整え、ようやく口を開いたフィリウスが私をたしなめる。
けれど毎日毎回ポッターに会うたびにファイアボルトはいつ返してもらえるのかと聞かれるこっちの身にもなってほしい。ミネルバにも同じかそれ以上の頻度でポッターが訪ねに来ているはずなのに、全くそちらの面ではストレスを感じていないようだった。さすがとしか言いようがない。

基本的な呪いのときは手伝えたが専門的な呪いの検証になってくると全く役に立たない私はこうして様子を見に来て差し入れをすることくらいしかできない。
クリスマスのときのポッター、ウィーズリー、グレンジャーのことが頭の隅にちらつくが、そのたびに頭を振って気を散らす。

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