優勝戦



しばしの教師たちの休息の時間でもあったイースター休暇が終わり、自分たちが生徒に出した課題を採点するべく忙しさに見舞われている頃、スリザリンとグリフィンドールのクディッチ優勝戦が迫っていた。

「いくらなんでもこの出来はひどすぎます」
「まあ、まあ…大目に見ようよ」

試合当日になっても課題の採点や次の授業の準備は終わっておらず、ギリギリまで作業しているのだがミネルバは休暇中の課題の出来が悪すぎるとピリピリしていた。
私が学生の頃だってイースター休暇の課題は全部適当にやっていたのでとても生徒たちの気持ちはわかる。そういうわけで必死になだめているのだがそんなことを気にもとめず彼女は追加の課題を思案していた。
このままでは生徒たちの課題がイースター休暇を超える量になってしまう、と半ば無理やり朝食の時間だと大広間にミネルバを連れて行った。
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