カウントダウン



クィディッチのお祭り騒ぎのあとからすぐ、教師にとっても生徒にとっても苦行な試験期間がやってきた。
ミネルバはどんな試験を出すか何十回、何百回と考えてきたとだけあって異様に筆記試験の問題を考えるスピードが早かった。去年から引き続きほとんど私は手伝っていない、文章の見直しをした程度だ。
生徒のときは受ける側でどんな試験が出されるのがひやひやしたものだが、いまは反対の問題を出す側に立っていると思うとおかしな気分である。

実技の課題を1年はマッチ棒からカップに、2年はカップをうさぎに、3年はティーポットを陸亀に変えるというふうに、徐々に複雑なものを変化させるという内容になった。
これに関しては私達も変化させるものについてよくわかっていなくては生徒たちの評価ができない。図書館に久しぶりに行き、亀の種類についてふたりで頭を突き合わせて確認した。

prev next
もくじへ