グリフィンドールとスリザリンの仲が良くないというのは知っている。
けれど、せいぜいいがみ合うくらいでこんな、杖を出して一方的にいじめるようなところは見たことがなかった。
自分のひとつ上でまだ4年生のはずなのにすでにそんな呪文を覚え、しかも人を傷つける目的で使った彼らが怖かった。
3日後くらいだったか、ジェームズさんに勇気を出してそれとなく聞いてみた。
「スリザリンのスネイプさんと、仲が悪いんですか?」
スネイプ、という単語が私から出たことに彼は多少驚いたようだったが、ふむ、と顎に手を当てて思案するポーズをとる。
「好きではないね。ベルだってスリザリンは嫌いだろう?」
にやり。たしかにその時彼は笑った。楽しくて仕方ないという顔。大好きな彼の笑顔が、このときばかりは恐ろしく感じた。