でも、気づいたらスネイプさんはこけていて、ジェームズさんとシリウスさんがじりじりと杖を構えたまま彼に近寄っていっているところだった。
なぜふたりでスネイプさんを攻撃している?あの人達は止めないの?
後ろに立ったままのリーマスさんとペティグリューさんを見れば、ふたりともその様子を眺めているだけで動こうともしていなかった。
そうこうしている間にまたジェームズさんとシリウスさんの杖があがるのが目の端でわかった。
「せ、先生!廊下で喧嘩している生徒が!」
とっさにいもしない先生を呼ぶ芝居を打った。声で私だとバレたらどうしよう、言ったあとに思ったがもう遅い。
曲がり角の影にいたので私の姿は見えなかったと願う。とにかくその芝居のおかげでジェームズさんたちは焦ったのか逃げていってくれたようだ。慌てた足跡が走って遠ざかるのが壁越しに聞こえた。
ほっとして、ずるずるとその場に座り込む。