「私ならエバンズさんの代わりにはなれなくても、そばにいることは出来ます」
しっかりと、ジェームズさんの目を見て言うと、エバンズさんという単語に反応したのか瞳が揺れるのがわかった。どうしてそこまであの人がいいんだろう。
「私はジェームズさんが好きなんです。会った時からずっと」
いつもだったら可愛い妹だからね、とおどけてくしゃりと頭を撫でてくれる。でも、今日はちがってた。私の腕を掴んだかと思うとぐいっと引っ張った。
当然引っ張られた方向、彼の胸の中へ私はおさまる。どういうことだろうと思案していると、やがて上の方から静かに淡々とした声が降ってきた。
「僕はベルを見れないよ」
それなら誰を見ているのか、なんて聞かなくてもわかる。