「俺は。あいつのどこがいいのかわかんねぇし、エバンズのどこがいいのかもわかんねぇわ」
珍しく心の中の気持ちを吐露するシリウスさんに、驚く。すごく仲のいいふたりなのにエバンズさんについては理解できないのか。
「エバンズさんは、綺麗だし、かっこいいじゃないですか」
そう返すがシリウスさんは答えず、その代わりに私の髪をするりとつかみ、弄ぶ。
困惑しているとしばらくしてシリウスさんが口を開いた。
「ベルの方がよっぽど綺麗だとおもうけど?」
「....は、ぁ...」
イケメンというのは恐ろしい。やんわりと彼の手を止めると嫌そうな声をだされた。
「モテる男は違いますね」
「何が?」
自覚が全くないのが彼の怖いところだ。
結局読書はあまり捗らなかった。