「私でごめんなさい。ポッターがいないのは、今罰則を受けているからよ」
「いえ、謝らないでください。それよりもジェームズさんが、罰則?」
驚きでオウム返しに聞くと、彼女はうなずく。
「あなたを医務室に運んだあと、自分でマクゴナガル先生の元へ行っていたわ。後悔しているようだった」
思っていたよりもジェームズさんは私のことで責任を感じてしまっている。勝手に私がかばったことなのに。
あの場にいるのがシリウスさんならうまく止められたかもしれないのに。そう、考えているとエバンズさんが頭を下げた。
「あなたに呪文があたってしまった責任は私やセブルスにもあるわ。本当にごめんなさい」
いいんです、と言えば丸く収まっただろう。喧嘩をふっかけたのがジェームズさんからだったのもあるし、彼女たちは悪くはない。けれど、どうしても口が動かなかった。
ジェームズさんのエバンズさんへの想いを知っているからこそ、彼女たちを認めることができない。
何も言わなくなった私に気分を害する様子もなく、エバンズさんはじゃあ、また。と医務室を出ていった。
カーテンに囲まれたベッドにひとりになり、もう一度私は静かに目を閉じた。