「あれは、私がやったことですから。ジェームズさんは悪くありません」

杖を出したのはジェームズさんだし、私が向きを変えなければ恐らくスネイプさんに当てようとしていただろうからジェームズさんは無実ではない。
けれど、どうしてもそうじゃないと伝えたかった。そうしないと、彼は壊れてしまいそうだから。

「すまない、ベル」

私の腕を強く掴んでいた腕は、私がもう一方の手で背中をさすっていくうちに少しずつ力を弱めていった。
何に対しての謝罪だろうか。今回傷つけたこと?エバンスさんのことをやっぱり好きなこと?私の気持ちには答えられないこと?

それとも、全てか。

誰もいない談話室、まるで私たちだけしか存在しないかのような時間。何を話すでもなく私は彼の背中をさすって、彼はただ、俯く。

誰もがジェームズさんを理解出来なくても私だけは理解して、許して、受け入れたい。そう感じた。

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