私がジェームズさんに出会ったのは入学したその日だった。
組分けでグリフィンドールになって席に座ったとき、ひとつ学年が上の彼がこちらへやってきた。

「そんなに怯えないで」

恥ずかしながら半純血でごくごく普通の家庭に育った私は、それまでほとんど魔法使いたちの前に、まして年上の見知らぬ男の子もたくさんいるような場所に来たことがなくその上あがり症だったので顔が真っ赤になっていたんだと思う。

びくびくする私にジェームズさんは近づき、杖でポン、と飴玉を出して手に乗せてくれた。
そうして私の頭をくしゃくしゃなでて通り過ぎていった。
飴玉をくれて、頭をなでてくれた。
おそらくジェームズさんからしたらなんとなくしたことだったのだろうけど
これは11歳の少女からすれば大事件であり、まるで当然のように私は恋に落ちた。

出会う


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