名前を知りたくて、でも先輩たちに尋ねることも恥ずかしくてどうしようか悩んだのは杞憂に終わる。彼は有名人だったからだ。
当時まだ2年生だったジェームズさんはとても優秀で、おまけに純血のポッター家。
しかし素行はいいとは言えず、先生たちを困らせている中のひとりでもあった。
そして純血主義で代々スリザリンに所属するブラック家の息子でありながらグリフィンドールになったシリウスさんと仲がいいという物珍しさも際立って彼を知らないという人はいなかった。
もちろん私も人づてに、というか悪戯の現場を見ている人達が話しているのを聞いてジェームズさんの名前を知る。

「ジェームズ、さん」

口に出したときこの名前は一生忘れることはできない。そう感じた。それほどまでに彼の虜になっていたのだ。

出会う


prev next
もくじへ