「ジェームズ、さん?どうして」

たまらず静止の気持ちを込めて声を上げるが、ジェームズさんは私の首元に頭を埋めるばかり。どんどん力も強くなるが反応がないと仕方がないのでそのままでいると後ろからキャっという声が聞こえた。どうやらグリフィンドール生に見られてしまったようだ。そんな周りの反応も、今のジェームズさんはぴくりとも反応しなかったので全く聞こえていないようだった。

「ベルも、僕から離れていくのか」

ぽつりと首元から聞こえたかすれた声。も、というのはエバンズさんのことだろうか。エバンズさんが離れていって、スネイプさんを選んだって、他に何があったとしても私はずっとジェームズさんのそばにいるのに。

「そんなこと、ありえません」

言葉を飲み込んで、それだけを言って、ジェームズさんの背中に手を回した。すぐにシリウスさんに断りを入れようと、思いながら。

動揺する


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