驚いて、また何も言えないでいるとジェームズさんがゆっくりとこちらに近づいてきた。

いつのまにかルーピンさんとペティグリューさんは談話室へ逃げ込んでいて、談話室の前だというのに珍しく人気もない。そう、周りのことを分析しているとジェームズさんがいきなり抱きついてきた。

初めてのことだった。
特に私が頬にキスをしてしまってからは、どことなく距離ができてしまっていたのに。その抱きしめ方はシリウスさんとは全く違っていたし、私の身体もシリウスさんのときとは違ってドキドキと鼓動がうるさかった。身長差のせいもあってジェームズさんが私を包み込むような抱きしめ方になっている。

はじめは壊れ物を扱うかのように優しく、恐る恐るだったが、急に身体が痛くなるほど力が強くなる。まるで、離すと私が消えるかのように、強く。

動揺する


prev next
もくじへ