遠くからジェームズさんを見るようになって気づいたことがあった。

エバンズさんとスネイプさんが一緒にいるところに鉢合わせてもなにか言うどころか素通りしているのだ。これには私だけではなくエバンズさんやスネイプさん、あと仕掛け人たちも驚いたらしく、みんながジェームズさんを凝視していた。

変わったことといえば私にもひとつあって、よく男の子に声をかけられるようになった。
お菓子をもらったり、ちょっと授業について聞きに来られたり、そんな程度だけど。おそらくジェームズさんと付き合っていた頃は私に話しかけて目をつけられてスネイプさんのようにいじめられるかもしれないという恐れがあったのだろう。だけど、ジェームズさんはスリザリンが嫌いなだけだし私と男の子が話したからといってやきもきするような人ではなかった。
いろんなちょっとしたところでこうしてジェームズさんがたしかにそばにいたという残香のようなものがあって、それを感じるたびに胸が苦しくなった。

離れる


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